虫除けスプレーと日焼け止め、順番はどっちが先?登録販売者の虫刺され対策

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日焼け止めと虫除けスプレーを持つ登録販売者のイラスト。虫除けと日焼け止め、どっちが先?の画像 季節の健康対策

この記事でわかること

  • 室内用の蚊取りと、肌用の虫よけの違い
  • 日焼け止めと虫除けスプレー、どちらを先に塗るべきか
  • 刺された後の症状別・市販薬の使い分け(テラ・コートリル軟膏a/ポケムヒS/液体ムヒS2a/コートf AT軟膏)
  • セルフケアで様子を見ていい場合と、急いで受診した方がいい目安

刺されてから薬を探すより、刺される前から考える

ドラッグストアで働いていると、この時期は「虫刺されの薬、どれがいいですか?」というご相談をよく受けます。でも実は、薬の相談を受けるたびに思うことがあるんです。「刺されてから薬を探す」より、「刺される前にどう備えるか」を考えておいた方が、結局は楽なんじゃないかと。

私自身、虫除けと虫刺され薬、どちらも結構な数を試してきました。今日は、登録販売者としての知識と、実際に自分で使ってみた実感の両方から、「予防」「対処」「受診の目安」の3段階でまとめてみようと思います。

刺される前にできること

まずは「室内用」と「肌用」を分けて考える

虫対策には、室内空間に使う蚊取りと、外出時に肌へ使う虫よけがあります。この2つは用途がまったく別なので、まず分けて考えるのがおすすめです。我が家では、室内ではアースノーマット、外出時は肌用の虫よけミストと、使い分けています。

実体験:アースノーマット(室内用)

我が家で使っているのは、以前購入した「アースノーマット 1プッシュ式スプレー」の旧仕様(200日分表示)です。現行品は「200回分」という表示になっているようなので、購入時期によって表示が違う場合があります。室内空間に使う商品で、我が家では蚊の羽音が気になったときに1プッシュすることもあります。使用の目安は4.5〜8畳に1プッシュ、蚊への効果の目安は約12時間とされています(手元の旧商品のパッケージでも同じ数値を確認済み)。あくまで室内空間用で、肌に直接使うものではありません。

実体験:はだまも(肌用)

外出時の肌用としては、今年購入したのが「はだまも」というミストです。私が購入したのは携帯用のミニサイズですが、以下では同じ成分・効能の通常サイズを紹介します。ディートが10%配合されたタイプで、レジでも比較的よく手に取っていただいている印象があります。お子さんに使う場合は年齢によって使用回数の目安が決められており、6か月未満は使用不可、6か月以上2歳未満は1日1回、2歳以上12歳未満は1日1〜3回、12歳未満のお子さんの顔には使用しない、とされています。私が購入した携帯用のミニサイズのパッケージには「機内持ち込み可」の表示がありましたが、航空会社や渡航先によって扱いが異なる場合があるため、旅行で使う際は事前に確認していただくと安心です。

日焼け止めが先、虫よけは後

夏場は日焼け止めと虫除けスプレー、両方使う方も多いと思いますが、実はこの順番が大事です。日焼け止めを先に塗り、乾いてから肌用の虫よけを重ねるのが基本です。海外の疾病対策機関でも、日焼け止めを先に、虫よけを後に使う順番が案内されています。塗り直す回数は、それぞれの商品表示に従ってくださいね。

運転中の紫外線対策については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
👉 運転中の紫外線、気にしてる?登録販売者の私が見直した日焼け対策

補足:虫コナーズ・シンカトリ、商品によって対象の虫が違う

置き型の虫よけについても、接客でときどき聞かれることがあります。以前、お客様がお持ちだった通常の「虫コナーズ 玄関用」は、ユスリカ・チョウバエが対象で、蚊は対象に入っていませんでした。同じ虫コナーズブランドでも、蚊の成虫を対象にした「蚊に効く 虫コナーズプレミアム」という別商品もあります。金鳥のシンカトリは、屋内の蚊の成虫を駆除する商品です。蚊対策として置き型を選ぶ場合は、商品名だけで判断せず、パッケージの対象害虫欄を確認していただくのがおすすめです。

刺されてしまった時の対処(症状別)

いくら気をつけていても、刺されてしまうことはあります。そんなときの市販薬選びも、症状や年齢によって使い分けています。

化膿を伴う虫刺されに:テラ・コートリル軟膏a

掻き壊した部分に化膿がみられる場合は、テラ・コートリル軟膏a(指定第2類医薬品)が選択肢になることがあります。ヒドロコルチゾンと抗生物質が配合されたお薬で、承認されている効能は「化膿を伴う虫さされ」です。

非ステロイドで様子を見るなら:ポケムヒS

「まずは様子を見たい」という場合は、非ステロイドのポケムヒS(第3類医薬品)をご案内することが多いです。生後6か月以上が使用の目安で、ステロイドを使うことに抵抗がある方や、軽いかゆみのときに選びやすいお薬だと思います。

今年よく売れている:液体ムヒS2a

今年、液体ムヒS2a(指定第2類医薬品)がよく売れている印象があります。デキサメタゾン酢酸エステルというステロイド成分が配合されていて、生後6か月以上が目安です。ポケムヒSとは「非ステロイドか、ステロイド配合か」という違いがあります。エタノールを含む液体タイプのため、肌の状態によっては刺激を感じることがあります。掻き壊した傷には使用できないため、使用前に商品表示を確認してください。

子どもの皮膚トラブルにも:コートf AT軟膏

お子さんにも使える市販薬として選ぶことがあるのがコートf AT軟膏(指定第2類医薬品)です。PVA(プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル)というマイルドランクのステロイドと、リドカインなどの成分が配合されています。メーカーでは「子どもの皮膚トラブルにも」と案内されています。我が家では、夜間のかゆみが気になるときに、寝る前のケアとして選ぶことがあります。

セルフケアか、受診か

すぐに救急車を呼びたいサイン

虫に刺された後、息苦しさ、のどや胸の締め付け、ぐったりする、意識がもうろうとするなどの症状が急に現れた場合は、アナフィラキシーの可能性があります。すぐに救急車を呼んでください。

様子を見る選択肢があるサイン

症状が刺された部分にとどまり、強い痛みや急速な悪化がなく、少しずつ軽くなっている場合は、市販のかゆみ止めを使いながら様子を見る選択肢があります。

早めに医療機関に相談したいサイン

  • 赤みや腫れが刺された部分から急速に広がる、または膿が増えている
  • 強い痛みがある、発熱をともなう
  • 症状が強い、または市販薬を5〜6日使っても改善しない
  • マダニが皮膚に付着している(無理に引き抜かず、皮膚科などに相談してください)

水ぶくれになった場合も、虫の種類によっては起こることがあるため、水ぶくれ=必ず受診というわけではありませんが、大きい・数が多い・症状が強いときは医療機関に相談することをおすすめします。

24年前の経験を、今振り返ると

24年前、妊娠中にキャンプへ出かけた際、蚊ではなくおそらくブヨに刺され、翌日は歩くのがつらいほど腫れてしまったことがあります。当時は何科を受診すればいいかもわからず、市販薬(ムヒ・ベビーb)のみで自己判断のまま様子を見てしまいました。

今振り返ると、あれはセルフケアだけで様子を見ていい状態ではなかったと思います。登録販売者になった今の私なら、妊娠中であることを伝えたうえで、早めに皮膚科などへ相談していたと思います。ムヒ・ベビーbは妊娠中・授乳中でも使用できるとメーカーが案内していますが、薬が使えることと、受診しなくていいことは別の話です。

まとめ

段階状態私の対策
①予防刺される前室内用(アースノーマット)と肌用(はだまも)を分けて使用/日焼け止め→虫よけの順番
②対処刺されてしまった後症状・年齢に合わせてテラ・コートリル軟膏a/ポケムヒS/液体ムヒS2a/コートf AT軟膏を使い分け
③受診目安腫れの急速な拡大・発熱・アナフィラキシー症状等自己判断を続けず医療機関・救急に相談

虫除けも虫刺され薬も、種類が多くて「結局どれがいいの?」と迷いやすい分野だと思います。私自身も毎年少しずつ試しながら、今の組み合わせに落ち着いてきました。

今日できることは、手元の虫よけと虫刺され薬の対象年齢・対象害虫・使用上の注意を確認することです。必要なものだけ、家族に合わせて準備しておきましょう。もし腫れが急に広がる、発熱がある、アナフィラキシーが疑われる症状が出た場合は、無理にセルフケアを続けず、早めに医療機関・救急に相談してくださいね。

※本記事は登録販売者としての個人的な体験と一般的な情報をもとに書いています。医薬品は使用前に添付文書を確認してください。妊娠・授乳中、乳幼児への使用、患部が広範囲の場合は、医師・薬剤師・登録販売者にご相談ください。

参考にした情報


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